技術紹介

Technology introduction

日本建築本来の姿を損なわず

伝統の姿と利便性を両立させる工夫

古来、日本の伝統建築では室内外を隔てるのは障子と雨戸のみでした。障子では雨や寒気を遮断することは出来ず、とはいえ雨戸を閉めると昼でも室内は真っ暗になってしまいます。 文化財指定を受るような建物になると、大幅な変更は認められず、不便な生活を強いられます。 そこで雨戸を特製サッシに作り替え、伝統の姿を保ちつつも採光と快適性を両立させました。戸袋にも一工夫、サッシを収納して蓋を閉めれば開口部がフラットになり、別にあつらえた網戸を隙間無く閉めることができます。 特製サッシと網戸で四季折々の庭も楽しめる、快適な部屋に生まれ変わりました。

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特製木製サッシは、雨戸と同様に戸袋に収納可能。また、蓋を付けてフラットにすることで網戸が使用可能に

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特製サッシと網戸で四季折々の庭も楽しめる部屋に

プライバシーと公共性の両立

適度な透過と遮蔽でぼんやりと連続する

小布施町立図書館のカウンター背後、一列に並ぶ小部屋の仕切りはツインカーボの引総き戸。光が拡散し、館内には柔らかな光が満ちています。
ツインカーボが各部屋を適度に透過、遮蔽することでプライバシーを守りながらも小部屋の閉塞感を軽減しています。隣室の気配をぼんやりと感じる、緩やかな空間のつながりがコンセプトです。
重量を受け止めるフレームは充分な強度を保ちながらも、連続するツインカーボ面の印象を阻害しないよう、細く見えるように工夫しています。
タイポグラフは、利用者の意識を乱さない控えめなデザインながら、ぼやける背景に浮遊感を伴いモダンな印象を与えています。

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隣室に人の気配をぼんやりと感じる緩やかな連帯感

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波ガラスにタイポグラフが浮かぶモダンなスタイル

無垢板ドアのセキュリティアップ

こだわりの無垢板ドアにこだわりの安心装備

田舎では、一昔前までは留守でも玄関に鍵など掛けないものでしたが、近年では空き巣被害が増加し、セキュリティ強化が急務となっています。
マンションやプレハブ住宅に採用される軽量中空ドアでは、もはやオートロックや電子錠が標準装備となっています。しかし無垢板ドアでは取り付け加工の難しさから、導入が遅れていました。
こだわって選ばれた無垢板のドアにこそ、こだわりのセキュリティ装備が欲しいものです。
岩井工業では木材加工の高い技術力で、無垢板玄関ドアへのオートロック、電子錠の取り付けを可能にしました。最新セキュリティを装備して安心してお出かけください。

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こだわりの無垢材玄関ドアに最新のセキュリティ設備

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ツーロック&電子キー装備でセキュリティも万全

歴史的価値の高い古民具の復元

古民具でも特に人気の高い箪笥の再生

昔の箪笥は良い木を使っています。当然無垢板なので重いが、その分しっかりとした造り。鍛冶師が意匠を凝らした金物にも雰囲気が有ります。
修復する部分は、全体の材質や造りに合わせて新材で作り直します。塗装加工を施せば、一見では解らない仕上がりになります。
江戸時代の商船で使われた船箪笥は、荒波と狭い船室での使用を配慮し、小型で頑丈に作られています。
難破して水に浸かると、木が水を吸って膨らみ密閉して中身を守り、水にも浮くそうです。乾燥すると歪みも無く復元して引出しも開閉できるとか。木は製品になっても生きているのだと感じます。
海のない信州では、河川氾濫に備えた水屋で使われ、歴史資料として価値を認められています。

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損傷の激しい部分を材質や造りに合わせて新造する

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現代では貴重な木目の美しい総ケヤキの茶箪笥

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